京都名建築 「聴竹居」と「四君子苑」見学②
4月末の京都建築めぐり。「竹聴居」につづき
出遅れましたが、四君子苑をお届けします。


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年に2度(春と秋)、公開期間がたったの1週間という貴重な機会。
建物は、昭和19年、棟梁・北村捨次郎のもとに数奇屋が構えられて、
佐野越守氏により庭が整えられ、その後昭和38年、建築家・吉田五十八が
内玄関以下の住居部分を増築して概ね現況の姿を現したもののようです。

表門を入ると、すぅーと姿勢が良くなる気がします。


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↑竹穂を垂らした稲穂垣という珍しい垣で囲まれた玄関。
ゲゲゲの鬼太郎の傘化けを思い出すような静けさです。
床石の大胆な意匠にドキドキ、スーと茶苑の玄関向こうに佇む緑と灯篭に、
心奪われ、現時点でノックアウトです。


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↑立礼席、渡り廊下を抜けると小間(茶室)につながります。
茶室を締め切って茶事をするのではなく、緑や水、自然を楽しみながら
茶事ができるようにと、小間からは美しい広縁があります。月見窓もありました。
手すりの意匠や、素材の使い方、勉強不足ではありますが
すばらしさに見とれます。匠の心の結晶が66年経った今でも
そのまま伝わってきます。


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↑ぽっと広間に抜けました。季節によって装いを変える広間は
今は夏の衣装。秋は障子に替わり冬の装いへと衣替えします。
紅葉した景色もさぞ綺麗だろうな・・・・とすでに私の心は秋の景色へタイムスリップ。

建具を閉めていただきました。余分な光が遮られ、さらに緑の美しさが際立ち
奥ゆかしく、不思議です。


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↑吉田五十八が増築した住居部分の居間から見える庭です。
先ほどまでの北村捨次郎の数寄屋と同じ庭を角度を変えて
眺めていますが、全く違う庭に見えるのに驚きました。
こちらは天井と開口の背が高いので、植栽のてっぺんまで見えます。
反対に数寄屋は景色を切り取るように、庭を見せています。
薄暗いなかに、ぽっと緑を切り取り心をくすぐられる感じです。


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↑広間は京都の送り火大文字を借景に取り入れます。
生垣の向こうにちょこっと山が見えますが、大!と刻まれています。
しかも正客の目線からでしか見えない大。同じ部屋にいても
一番の上座(その茶席での主賓)だけしか見ることのできない
とくべつなビューなわけです。

こんな感じで、行く前の想像を1000倍以上上回る、空気と
匠の意匠と精神は写真や私のつたない言葉では全く伝わりません!
改めて日本の心は素晴らしいなぁと思います。
死ぬまでに1度は行くべき名建築です。
ぜひ、足を運んで肌で感じでください。

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by k-sanpo | 2010-05-07 15:23
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